センター試験英語特集 読解のコツ4 第3問B
今日はセンター読解のコツ4回目です。
第3問Bについて。
現在、第3問のBは、不要文削除問題です。
これは、昔の第3問C(脱文挿入)と基本的には同じ趣旨の問題です。
つまり、文同士の関係を問う問題といえます。
解き方はシンプルで、まず1文目でテーマ(何の話か)をつかみます。
そして2文目以降は、1文目のテーマからずれていないかを絶えずチェックしながら、文同士の論理関係を追っていきます。
文同士の論理関係は、ざっくりいうと3つあります。
①イコールの関係
抽象から具体への言い換え
単なる言い換え
追加
新しい内容の提示
②因果関係
③対比・逆接の関係
の3つです。
英文解釈の授業でよく言っているやつです。
これらのうち、どれに当たるかを丁寧にとっていき、つながらないところが答えです。
なお、③の対比・逆接はそれを表す表現が出る(Howeverなど)ことが多いです。
②の因果関係も、それを表す表現がある(Thereforeなど)ことが多いですが、ないこともあります。
「家にいた。雨が降っていた。」のようになっていることもあるということです。このような場合、行間を自分で埋める必要があります。
②とか③でなければ、基本的に①の関係です。
この問題でケアレスミスをなくすためには、不要文を取り除いた状態で、文同士の論理関係がつながるか確認する癖をつけるといいでしょう。
特に、一番最初の文が不要文だと間違えやすいですから、慎重に見直しが必要です。
この問題で点数を落とすのはもったいないなので、丁寧に確認しましょうね。
センター試験英語特集 読解のコツ3 第5問
今日千葉県内を車で走っていたら、
ガソリンの値段が安かったんです。
気になって調べてみたら、
千葉県は全国で1番安いとのこと。
納得です。
あまり知られていない、ランキングですね。
今日はセンター試験英語特集 第3回目です。
第5問について。
第5問は毎年、2つの視点から語られたストーリーを読み、答える設問が出題されています。
試験戦略としては、設問を先読みし、「誰の、何についての話か」を頭に入れたうえで解いていくことになります。
問1はAさんについて~
問2はBさんについて~
問3はBさんについて~
のように、「人」を軸に本文を読んでいくわけです。
そして、最後の問題は、反例(本文の内容と矛盾するところ)を基準に、消去法で答えを出していくのが定石です。
来年も同じような出題がされるといいのですが、
最新の追試験では、これまでと少し違った出題がされています。
15分ほどでできるので、是非とも自分の目で確かめてほしいのですが、
http://www.dnc.ac.jp/data/shiken_jouhou/h27/jisshikekka/tsusaishiken_mondai.html
2つの視点ではなく、1つの視点から語られた「物語文」が出されています。
ちょっと長いですが、「問題作成部会の見解」を引用すると、
『第5問は、出来事の展開を叙述する文章の理解力を測定する問題である。一つの視点で語られたストーリーを題材に、その状況、展開、概要、要点などを理解する力を測定する。祖父に聞いた探検家の埋めた宝の話というトピックで、平易な文体で書かれている物語文の内容を把握する問題である。昨年度の設問はAとBの二つのセクションから構成され、Bはイラストの入った出題であったが、本年度はセクションを分けず、5問からなる。総じて標準的な難易度の問題であったと考える。』(引用終わり)
とのことです。
要は、これまで2人の発信した内容を理解する問題だったのが、今回は1人の発信した内容を理解するものとなっているわけです。
発信されたメッセージを正確に理解するという意味では、いつもと同じ趣旨の設問であり、新課程を意識した出題といえます。
とはいえ、受験生からすればいきなり出てきたらびっくりすることも予想されますから、第5問については1人称の物語文が出てきても動揺しない心構えが必要と言えます。
センター試験はマイナーチェンジを繰り返して現在の形になっています。
来年度、どんな変化があるかわかりません。
予期せぬ変化に対して心の準備をしておくこともまた、
センター対策と言えるでしょう。
次回は、第3問について書きますね。
センター試験英語特集 読解のコツ2 第4問B
今日は、第4問B 図表読解問題についてです。
(ア)スキャニングの力を問う問題
この問題は、いわゆるスキャニングの力を問うものなので、基本的に設問先読みです。
マックで「メロンソーダってあったっけ?」と思ったら、メニューを見るはずです。
メニューを見るとき、上から全部読んでいく人はいないはずです。
見出しを見ていくんですね。「ドリンク」はどこかな、って見るはずなんです。
第4問Bもこれと同じです。
見出しを手掛かりに、設問で問われている情報を探し出します。
(イ)反例を一つ見つける系の設問が苦手な人は、大量に演習
要件にあてはまらない「反例」を見つけて、消去法で解いていくタイプの問題が過去問で出題されています。
このタイプの問題が苦手、という人もいるでしょう。
ただ、これは「慣れ」もかなり大きいです。
過去問をやりこむと、確実に速く正確に判断できるようになります。
またこの形式の問題は、本試験以外の問題でも、本試験の問題と違いが出にくいので、
市販の問題集やセンターパックで練習しまくるのもありです。
1問5~6分ですから、半日やりこめば、苦手意識は消えるでしょう。
風邪をひきやすい季節です。
お風呂から上がったら湯冷めしないようにするなど、
簡単にできることはやっていきましょうね。
次は第5問について書きます。
センター試験英語特集 読解のコツ1 第4問A
センター試験対策についてよくきかれる時期になってきました。
複数回に分けて、センター対策について書いてみます。
基本的に、センター試験では各設問に「出題意図」があります。
例えば、第4問Bの図表問題は、いわゆるスキャニングの問題です。
表とか広告を頭から読むことは求められていません。
第3問Bの不要文削除問題は、パラグラフ内での、文同士の論理関係を問うものです。そこさえつかめれば、速く正確に解けるのです。
このように、各設問に、センター試験問題作成部会が考える「出題意図」が存在します。
この「出題意図」をつかみ、練習するのが最も効率のよい勉強の仕方なのです。
今日は、第4問Aについて。
第4問Aは、例年、グラフの問題が出されます。
(ア)グラフや数字の変化を表す語彙を知らなければ時間がかかるので、覚える
グラフを説明する単語や表現を知らないと、かなり時間がかかります。
例えば、こんな感じです。
□figure 図
□table 表
□chart 表
□proportion 割合
□rate 割合
□ratio 比率
□percentage %
□item 項目
□amount 量
□degree 程度
□quality 質
□quantity 量
□statistics 統計
□survey 調査
□effect効果
□result結果
□period 期間
□term 期間
□the former前者⇔the latter後者
□increase (rise)in A Aの増加
□decrease(decline)in A Aの減少
□number 数
□by 「~分(ぶん)」(差)
□to 「~まで」
過去問を解いていて、知らない語彙が出てきたら、
必ず覚えておきましょう。
(イ)設問先読みで、設問の箇所以外は軽く流して読む(メリハリ)
単にグラフの内容を説明するための記述があります。そこは設問に関わらないので、できるだけはやく問われているところにたどり着くため、そこは軽く流します。(読まないわけではありません。ただ、わからない記述があっても止まらないことが大切です。)
(ウ)近年、最終段落に続く内容を問う問題が出されている。
第4問Aの最後の問題として、最終段落に続く内容を問う問題が出されています。
これは、「問題作成部会の見解」によると、「文章構成を論理的にとらえるための新たな読解方略を意識させる問題」とのことです。
要は、「抽象→具体」の論理展開を意識しながら、先を予測しながら読むことを求めるものです。
基本的には、最終段落に手がかりがあって、それに続くものを答えさせるものです。
例えば、最終段落に「いくつかの~がある」と書いてあって、それに続く段落の内容として、その「いくつかの~」の具体例を答えさせるものなど、抽象→具体の流れが頭の中にあれば解ける問題ばかりです。
実は早稲田の文学部などではすでにこの発想の問題はいくつも出されていますが、慣れていないと意外と間違えやすいようなので、注意が必要です。
さらに注意が必要なのは…
最新の追試験(平成27年度)では、第1段落での対比を前提に「抽象→具体」の流れを問う問題も出題されています。
直前の内容を根拠に解くわけではないので、結構難しくなります。
時間があれば解いてみてください。
http://www.dnc.ac.jp/data/shiken_jouhou/h27/jisshikekka/tsusaishiken_mondai.html
今後本試験でこういうものが出てきてもおかしくないな、と思います。
(今年のセンターでも前年の追試の形式が出ましたね)
例えば、
第2段落 「2つのもの」がある
第3段落 前者では・・・
第4段落 さらに前者では・・・
「これに続くものは?」みたいな感じです。
(英文解釈の授業ではいつも言っていることですね。)
対比があれば常に意識する
「抽象→具体」の流れを常に意識する
これが大切です。
明日から、いや今日から意識してみましょうね!
次は広告・図表問題について書きます。
日曜日
今日、英文法の日曜講座を受けた人、おつかれさまでした。
間違えた問題や、あやふやだった問題は、なるべく早く(できれば明日中)復習&音読です。
スキマ時間をうまく使って、ざっと復習してしまいましょうね。
勉強日記
秋ですね。
勉強日記、つけてますか?
勉強日記では1日の終わりに、今日やったことと明日やることを書き出します。
受験までにやるべきことがどの程度達成できたかを、各科目毎晩チェックするわけです。
形式にこだわる必要はありません。
余っているノートなどに、書きなぐるだけでもOKです。
時間がないときほど、なんとなく時間管理をせずにだらだら勉強してしまいがちです。
なぜかというと、時間管理をしようとすれば、時間がないことに直面せざるを得ないからです。
時間管理をしないのは、「時間がなかったからできなかった」と後で言い訳するための、無意識に行われる、いわゆるセルフハンディキャッピングの一種であると考えられます。
しかし、合格を心から目指すなら時間管理は必須です。
確かに、勉強の記録をつけているだけだと、残り日数がどんどん少なくなっていくため不安になるかもしれません。
しかし、コツがあります。
勉強日記に日々の反省点・自分の気持ちを一言二言書いておくのです。
これは勉強の不安に対して絶大な効果を発揮します。
そもそも不安は押し殺さず吐き出すこと、不安に曝されることで少なくなります。
日々の反省・気持ちを時間管理の記録に添えることで、勉強日記は単なる記録以上の意味を持ってくるはずです。
時間がなくて悩んで:いる人は是非試してみてください。
これは受験生だけでなく、目標に向かって頑張っている人全てが使える方法です。
このブログを読んでくれている大学生・社会人の皆さんも、達成すべき目標があるときは超アナログな「日記」を、時間管理のツールとして活用するのがオススメですよ。