暗記について その1

雨が降りますね。
梅雨には紫陽花が似合います。
最近は今更ながらtwitterを始めてちょこちょこつぶやいています。


受験生の皆さんは、勉強はかどっていますか?


夏前に「やるべきこと」を終わらせるべく、淡々と勉強を続けましょう。


今日は、試験勉強をする中で避けて通れない(大学受験に限らずほとんどの試験にあてはまりますね。)
暗記のコツについて書いてみようと思います。(書き始めると膨大な量になりそうなので何回かに分けて書きます。)


○暗記する量を減らす。
これは、暗記をする前のお話です。
たとえば、単語帳の暗記をするとき、まず真っ先にしてほしいのはこれです。
ざっと目を通して、知っている単語を省いていきます。
ぱっと思い出せない単語だけを覚える対象にするのです。
ただでさえ暗記は労力を使う作業ですから、できる限り覚える量を減らしていくことが大切です。


また、考えたらそのまま理解できるものも、覚える対象から外せます。
特に熟語は覚える量を減らしやすいのです。
make it a rule to V→「Vするのを習慣にしている」
という熟語があります。
これを丸暗記してしまう人もいるでしょう。


ただ、よくよく見てみると
itはなんでしょうか?
そう、to Vですね。いわゆる形式目的語の文です。
ということは、make O C→OをCにする
ですから、Vすることをa rule(習慣)にする、ということになります。
(このあたりは授業でもやります。)


形式目的語の文として把握しておけばこの熟語は特に頑張って覚える必要がなくなるんですね。
しかも、この押さえ方をしておけば形式目的語の文の理解にもつながるため、
メリットだらけなんです。


まずは暗記の対象を減らすことから始めましょう。


○「自己テスト」で満点を取ってから試験に臨む。
単語の暗記をするのに、書いたほうがよいか声に出したほうがよいか、という質問を受けることがよくあります。
これは人それぞれなので、自分に合っているほうでよいです。


ここで注意したいのは、ただ書いているだけ、声に出して読んでいるだけ、ではなかなか覚えられないということです。
なぜ覚えられないのでしょうか。


それは「思い出す」作業が欠けているからです。


要は暗記できている状態というのは、何も見ないで覚えるべき内容を「思い出す」ことができる状態です。
ということは、記憶の作業をするときも、常に「思い出す」ことができるかどうかを最重要視すべきなのです。
覚えるべき範囲が決まったらそれに目を通し、
隠して全て思い出せるかをやってみます。
思い出せなかったらもう1度見ます。
そして、また隠して思い出せるかをやります。
この繰り返しです。
完全に思い出すことができるまで繰り返します。


暗記は大変な作業なんです。
ただその大変さというのは、100回書いて腕が痛いとか100回読んでのどが痛いといったような、
筋トレ的な、身体の痛くなる大変さではありません。
「思い出す」作業の繰り返しで頭がくたびれるような大変さなのです。
暗記の後は頭がくたくたになります。


もちろん、別の機会に書く予定ですが、様々な理由から、書いたり声に出して読むこともとても大切です。
ただ、その過程で、「思い出す」作業を入れるだけで効果が全然違ってくるという話です。


試験の前には「自己テスト」(自分で思い出す作業)をして、
完全に思い出すことができるようにしましょう。
「自己テスト」で満点が取れれば、
試験本番でも高得点が期待できるはずです。


なかなか覚えられないという人には
「自己テスト」、かなりおすすめですよ!



暗記についてはまた書きますね。
では!!