センター試験英語特集 読解のコツ1 第4問A
センター試験対策についてよくきかれる時期になってきました。
複数回に分けて、センター対策について書いてみます。
基本的に、センター試験では各設問に「出題意図」があります。
例えば、第4問Bの図表問題は、いわゆるスキャニングの問題です。
表とか広告を頭から読むことは求められていません。
第3問Bの不要文削除問題は、パラグラフ内での、文同士の論理関係を問うものです。そこさえつかめれば、速く正確に解けるのです。
このように、各設問に、センター試験問題作成部会が考える「出題意図」が存在します。
この「出題意図」をつかみ、練習するのが最も効率のよい勉強の仕方なのです。
今日は、第4問Aについて。
第4問Aは、例年、グラフの問題が出されます。
(ア)グラフや数字の変化を表す語彙を知らなければ時間がかかるので、覚える
グラフを説明する単語や表現を知らないと、かなり時間がかかります。
例えば、こんな感じです。
□figure 図
□table 表
□chart 表
□proportion 割合
□rate 割合
□ratio 比率
□percentage %
□item 項目
□amount 量
□degree 程度
□quality 質
□quantity 量
□statistics 統計
□survey 調査
□effect効果
□result結果
□period 期間
□term 期間
□the former前者⇔the latter後者
□increase (rise)in A Aの増加
□decrease(decline)in A Aの減少
□number 数
□by 「~分(ぶん)」(差)
□to 「~まで」
過去問を解いていて、知らない語彙が出てきたら、
必ず覚えておきましょう。
(イ)設問先読みで、設問の箇所以外は軽く流して読む(メリハリ)
単にグラフの内容を説明するための記述があります。そこは設問に関わらないので、できるだけはやく問われているところにたどり着くため、そこは軽く流します。(読まないわけではありません。ただ、わからない記述があっても止まらないことが大切です。)
(ウ)近年、最終段落に続く内容を問う問題が出されている。
第4問Aの最後の問題として、最終段落に続く内容を問う問題が出されています。
これは、「問題作成部会の見解」によると、「文章構成を論理的にとらえるための新たな読解方略を意識させる問題」とのことです。
要は、「抽象→具体」の論理展開を意識しながら、先を予測しながら読むことを求めるものです。
基本的には、最終段落に手がかりがあって、それに続くものを答えさせるものです。
例えば、最終段落に「いくつかの~がある」と書いてあって、それに続く段落の内容として、その「いくつかの~」の具体例を答えさせるものなど、抽象→具体の流れが頭の中にあれば解ける問題ばかりです。
実は早稲田の文学部などではすでにこの発想の問題はいくつも出されていますが、慣れていないと意外と間違えやすいようなので、注意が必要です。
さらに注意が必要なのは…
最新の追試験(平成27年度)では、第1段落での対比を前提に「抽象→具体」の流れを問う問題も出題されています。
直前の内容を根拠に解くわけではないので、結構難しくなります。
時間があれば解いてみてください。
http://www.dnc.ac.jp/data/shiken_jouhou/h27/jisshikekka/tsusaishiken_mondai.html
今後本試験でこういうものが出てきてもおかしくないな、と思います。
(今年のセンターでも前年の追試の形式が出ましたね)
例えば、
第2段落 「2つのもの」がある
第3段落 前者では・・・
第4段落 さらに前者では・・・
「これに続くものは?」みたいな感じです。
(英文解釈の授業ではいつも言っていることですね。)
対比があれば常に意識する
「抽象→具体」の流れを常に意識する
これが大切です。
明日から、いや今日から意識してみましょうね!
次は広告・図表問題について書きます。