センター読解問題についての注意点 全体的に

(1)抽象→具体の論理展開が至るところで設問になっている

  抽象表現から具体表現への展開を常に意識する。文章の中で抽象的な部分と具体的な部分を分ける練習をしておく必要がある。

 

(2)本文の表現が、設問の選択肢では別の表現で言い換えられている

  checkedがmonitoredで言い換えられたりする。基本的に正解の選択肢は言い換えられているものだと思って、解く。

 

(3)設問の根拠がはっきりしている(特に誤りの選択肢)

  中途半端な根拠の問題はほとんど出ない。よって、確実に「ここが答え!」と言えな     

 いものは、重要な個所を見落としている可能性がある。もう一度解きなおしたほうがよい。1問の配点が大きいセンター読解では、ほんの少しのミスが致命傷になりかねない。慎重に。

 

(4)ある程度素早い事務処理能力が求められる

  あまりのんびり解いていると時間切れになってしまう。常に時間を意識した勉強をする必要がある。ただし、長文はある程度時間がないと解けない。例えば第6問で8分しか残っていない中で、ちゃんと解くのは普通の受験生には厳しい。そうならないよう、発音・アクセント、文法問題をなるべく早く終わらせることも必要になる。

 

(5)各設問に、「出題意図」がある

  例えば、第4問Bの図表問題はいわゆるスキャニングの問題であり、表を頭から読むことは求められていない。また、第3問Bの不要文削除問題はパラグラフ内の文同士の論理関係を問うもの。そこさえつかめれば速く正確に解ける。このように各設問に、センター試験問題作成部会が考える「出題意図」が存在する。この「出題意図」をつかみ、練習するのが最も効率のよい勉強の仕方である。