2019年 センター試験英語(筆記)雑感

今年のセンター試験、解いてみました。

簡単に感想を記しておきます。

第1問

発音・アクセントはA、Bともに頻出の基本的なものばかりでした。いわゆるカタカナ語の問題も多く出題されています。Bの問4は比較的間違いやすいかもしれません。

第2問

Aは全体的に昨年よりも少し難しくなった気がします。in no timeやrun out of、meet...demandsのような表現はそもそも知らないときつかったでしょう。また、問3のalmost droppingのところは④mostly droppingを選んでしまった受験生も少なくないでしょう。また問7や問10のように品詞を意識して解く問題も出ていましたね。日ごろから品詞を意識した文法学習をしたいものです。

Bの整序英作文は例年通りの難易度でしょうか。問3のmake oneself heard「声を届かせる」あたりは知識として持っておきたいところです。

Cは例年通り形と意味の両面から判断させる問題ですが、問2はbarelyの使い方が難しかったかもしれません。

第3問

Aは例年通り、文同士の関係を確認しながらパラグラフ全体のトピックと違うものを「不要文」として選ぶ問題です。今回は「抽象→具体的な説明」の流れを意識すれば比較的解きやすい問題だったと言えます。

BはI don't think...と「否定」が入っている箇所が複数あって、ちゃんと読んでいなかった受験生は引っかかってしまったかもしれません。32はSallyの具体的な状況の説明等をヒントにしつつ③のsome outdoor furnitureを選ばせるという、「抽象化」させる問題で、共通テストでもこれから問われそうなタイプの問題だと思いました。

第4問

Aは表やグラフの空所にあてはまるものを選ぶ問題が消え、全体的にいつもと少し雰囲気が違いました。問1はルールを理解してあてはめる、思考力を問う問題です。少し迷った受験生もいると思われます。それ以外の問題も共通テストで出てもおかしくないような問題でした。続く段落の内容を推測させる問題は消えましたね。一応推測の問題を作れそうな文章ですが。

Bは例年と比べるとそれほど複雑ではないので、Aで時間をかけすぎた受験生もここで挽回できたのではないでしょうか。この手の問題は共通テストでも出題が予想されますが、ある程度は解き慣れも大切ですね。

第5問

「昨年のように宇宙人の日誌みたいな変な問題が出たら嫌だなあ。まじめにやっている受験生を混乱させる問題は出してほしくないなあ。」と思っていたところ、普通の問題でした。問1の③was asked by her father to do itは本文ではっきり否定しているのですが、急いであまりちゃんと考えずに選んでしまった受験生もいるかもしれません。問3②の選択肢なんかも同じような作り方ですね。「何となくそれっぽい選択肢を本文に照らして誤りだと判断する」力って結構大事です。

第6問

問1のimperativeの意味を問う問題は前後の文同士の関係や段落内の展開から単語の意味を推測させる問題で、良問だと思います。問3も抽象→具体の流れがわかっているかどうかを問う問題です。これは共通テストで思考力等を問う問題として出てもおかしくないタイプの問題だと思います。問4は➀が段落(5)で述べられている、というのは「言い換えすぎ」、というか飛躍のような気がします。ただ、他の選択肢がより明らかに誤りなので、消去法で選べるかな、という印象です。微妙な出題だと個人的には思います。段落表完成はまぎらわしいものもなく、解きやすかったでしょう。普段から段落を1つ読み終えるたびに一言で段落の要約をする癖をつけるとこういう問題は解きやすいですよ。