模試の結果と合否について

センタープレ等、模試も少しずつ終わりに近づいています。


思うように点数が取れなかった人へ。


志望校に合格していく生徒を毎年たくさん見ていますが、
みんな最後の模試でいい点数かというとそんなことはありません。
むしろ自己最低点を記録してしまう人もいるぐらいです。


それでも合格していくんです。
どうしてでしょうか。
「模試は模試」だからです。


センター型の模試に関していうと、
センター本試験と模試との間には埋めがたい質のギャップがあります。
長い時間をかけて練りに練って作られる本番の問題と模試とが同じ質のはずがありません。
やはり「作りが甘い」ところがあるのです。



ですから、本試験の過去問題で点数を取れている限り、模試の点数はあまり気にしなくても大丈夫です。



さらに、私立大学の一般入試に関する限り、傾向も問題形式もセンターとは異なる場合がほとんどです。和訳や英作文が出題される場合はなおさらです。



受験業界(塾・予備校)の風潮として、センター型の模試を重視しすぎる傾向があります。受験校決定の際も、センター型模試の成績を基にアドバイスする人が少なくないようです。もちろん、センター型の模試で高得点を取っている人は学力が一定程度以上であることが示されますから、合否との間にある程度の相関関係はあります。しかし、現実を素直に見れば、出題傾向も問題形式も出題意図もすべて異なる試験の結果だけを見て合否の可能性を予想するのは、危険といえるでしょう。


なぜこれほどまでに模試の結果は気にしなくていいと言うと思いますか?


気休めのためでしょうか?


違います。


そんなやさしさはいらないですよね。


答えは、


ペースを崩してほしくないから、です。


これまで正しい勉強をして、英文の構造が正しく把握できるようになってきたにもかかわらず、模試の結果を過度に意識して、これまでと全く違う読み方をしてしまったりすると
合格が遠のいてしまうんです。


もちろん改善はしてほしいですから模試の復習は徹底的にしてください。


自分の答えの導き方を徹底的に修正してください。


今答えの導き方で悩んでいる人はあと1歩なんです。
だって、答えの導き方(根拠の見つけ方、選択肢との照合、選択肢の切り方)はあくまでテクニックと慣れが大きい部分で、比較的短期間で身につけられるからです。


構文が取れているからこそ次に取り組んでほしい課題です。構文力は一朝一夕には身につかないですから、現時点でここができている人は自信をもって次のステップに進んでほしいのです。「あとちょっとだな」って感じで。


ちなみに、センターは必ず根拠がありますから、目を皿のようにして根拠を探してくださいね。模試の復習の際は、間違えた問題はもちろん、「なんとなく」選んで正解していた肢についても根拠を探しましょう。それはたまたま合っていただけかもしれませんから。


多くの受験生(特に現役生)の学力のピークは年明けに来ます。
まだ時間はあります。ここからの「詰め」次第で、合否は変わってきます。


しんどいとは思いますが、最後まで一緒に走りましょう。
我々の目標は「合格」です。
最後の最後に笑えるように、前を向いて進みましょうね。