文法はスピード

今日は満月。


月が明るくて、とても綺麗でした。


センター型の問題で時間が足りない、という相談をよく受けます。


いろいろ原因はあるのですが、


そのうちの一つでよくあるのが、
「文法に時間をかけすぎている。」
です。


文法でのんびりしていると、配点の高い長文に時間をかけられません。


センター型問題で高得点を取るためには、
文法は「ものすごいスピードで通り抜ける」場所でなければなりません。


では、文法で時間をかけないようにするにはどうすればよいでしょうか。


授業でも言っていますが、文法では仕組みの理解と暗記が大切です。


ここでいきなり問題ですが、


I have watched him ( ).
1.to doing that
2.to be done that
3.do that
4.to do that


解けましたか?


答えは3ですね。


ここで、watch O V(原形不定詞)を思い出して、
3を選んだ人はよく勉強できています。


それでは、watch O と来て、後ろに来る形は原形不定詞だけでしょうか?


そう、現在分詞と過去分詞も来ますね。


ここなんです。


【仕組み】
知覚動詞 + O + (1)原形不定詞
          (2)現在分詞
          (3)過去分詞
※「Oが〜する」と能動関係にある時は(1)か(2)
 「Oが〜される」と受動関係にある時は(3)


という押さえ方をしておけば、どんな問題が出ても対処できるはずです。


「文法が苦手です!」という人は、(1)〜(3)をバラバラにとらえているか、


※で示したような理屈を抜きにしてなんとなく解いていることが多いです。


このように仕組みをまとめていけば、実は覚えることはそれほど多くないです。


少なくとも、覚えきれないということはないでしょう。


そして仕組みを理解し覚えたら後はひたすら演習あるのみです。


条件反射的に問題が解けるよう、範囲指定のない問題集(ファイナル問題集や過去問)で演習を重ねるとよいです。


そうすれば、文法のスピードが上がり、長文にたっぷり時間をとれます。


また、文法を正しく押さえれば長文を速く読めるようになるので一石二鳥です。


ますは仕組みをしっかり押さえることから始めましょうね。