大学入試 英作文のコツ2

英作文のコツパート2。
譲歩の構文についての注意点です。


反対説に配慮したうえで説得的に自説を展開するための譲歩。
例えば、「死刑制度に賛成か反対か」というテーマに答えるときに、
よくあるのが、「確かに死刑制度に反対の説もあるが、私は賛成である。」というもの。


この表現は一見すると譲歩っぽく見えるんですが、
よく考えると、実は何も言っていないのも同然なんです。


死刑制度に反対する説があるのは設問からも当然の前提であり、
それをなぞっただけでは、何も述べていないのと同じなのです。


じゃあ、どうすればいいか。例えば、
「確かに、被告人の人権を尊重する観点からは死刑制度に反対すべきとも思える。しかし…」と書けば、ちゃんと譲歩になるんです。


つまり、反対説を支える理由にまで具体的に踏み込んで記述する必要があります。


「譲歩は具体的に。」


ちょっとしたコツです。